群飛とは、増えすぎたシロアリの巣別れです！

シロアリの巣から大量の成虫である「羽アリ」が一斉に飛び立つ現象を「群飛（ぐんぴ）」と呼びます。
この現象は、新しい巣を作るために成虫が巣を出る際に起こります。

人間でいえば家族が増えることで住宅が狭くなり新しく新居を購入したり増築をしたりと環境の変化に伴い対策を講じなければなりません。
シロアリの場合も巣の整理や維持をするために、羽アリ（生殖虫）が出現し、新しく巣を作るための群飛をするわけです。

そして無事巣別れしたシロアリたちは新しい新居で個体をどんどん増やしていきます。
この群飛は春や初夏に発生し、湿度が高く気温が適切な条件で発生することが多いです。

軒先や室内でシロアリの群飛を発見すると私たち人間は驚きますが、シロアリにとっての群飛は自然界において主に以下の意味を持ちます。

群飛が終わったら、シロアリはいなくなるの？

シロアリの羽アリが一斉に飛び立つ「群飛」は、同じ発生地点では1年に2回程度しか起こりません。
しかも、群飛は短い期間に集中して発生し、その後はほとんど見かけなくなります。

発生場所が異なる場合、発生日にわずかなずれが生じることもありますが、同じ建物内では通常2〜3日で群飛が終わります。
例えば、最初の日には浴室で、次の日には玄関で群飛が起こることがあります。

しかし、ここで注意が必要なのは、羽アリが発生した箇所の近くには必ずシロアリの本来の巣が存在するということです。
羽アリは分巣としての役割を果たすことになり、その責任を果たすために飛び立つのです。
しかし、飛び立つ前にいた元の巣には、女王を含む職蟻や兵蟻たちが残り、活発に活動しています。

つまり、気持ちの悪い虫がいなくなったからといって、問題が解決したわけではありません。
大元であるシロアリの巣の駆除が必要なのです。
実際、羽アリの駆除よりも建物に損害を与えるシロアリの駆除の方が、最も重要な課題なのです。

毎年ゴールデンウィーク前後が要注意！

シロアリの羽アリは、通常、ゴールデンウィーク前後から出現し、最も大量に見られる時期は「5月10日前後」です。
羽アリの発生には特定の気象条件が必要で、一般的には、夜中から早朝まで続いた雨が止み、その後に気温が急上昇した蒸し暑い午前中の日に発生が多い傾向があります。

この現象は関東地方全体で一斉に見られ、東京都、千葉県、神奈川県、茨城県、埼玉県などで同時に発生することが多いので、まるでシロアリ達が示し合わせたように群飛活動をしていると思ってしまう程です。
時には雨が降っている日でも、発生が起きることがあります。
逆に、気温は高くても風が強く、快適な天気の日には、群飛行動が比較的少ないことがあります。

シロアリの群飛行動があった後、それに続いてクロアリの群飛行動が初夏から晩秋の6月～11月頃まで発生します。


こちらのページでは、羽アリの種類と見分け方を詳しく説明しています。
是非あわせてご覧ください。

羽アリは見えるけど...

シロアリの存在や被害を気づくきっかけの中で、最も一般的なのは羽アリの発生です。
羽アリは飛んでいる虫で、目に見えるので誰でも気づきやすい存在です。
しかし、シロアリ自体は見かけることが難しい生き物です。
実際のところ、シロアリを目撃する機会は限られています。

シロアリを見る場合、たとえば、梅雨時や雨が降って湿度が高いときに、柱の隙間に白い虫を偶然見かけたり、お庭の材木を移動させたときに、その下に無数のシロアリがいたりすることがあります。
しかしこうした条件が重なることはまれで、シロアリを見つけるのは難しいことが多いです。
どちらのケースでも、シロアリの存在を発見したときには、すでにそれなりの被害が発生していることを想定されたほうが賢明です。


もし一般の方が自分の家の敷地内や室内でシロアリをたまたま発見した場合、それは不幸中の幸いです。
発見した場合は、是非、早急に専門家に駆除の依頼や被害状況の調査、費用などの相談をしてください。
早い段階で発見し、対処することは、大切な住宅の被害を最小限に抑えるために非常に重要な事なのです。

現在サンキョークリーンサービスでは、無料調査を実施しております。
被害の状況とお客さまのご要望により、綿密に相談しながら施工方法を決定していきますので、必要のない無駄な施工を無理に勧めることもございません。
「もしかしてシロアリかも」「築10年経つので調査がしたい」「最近床下の湿気が気になる」など、現在もしお困りごとがあればお気軽にお問い合わせください！