今日は茨城県結城市上山川の平屋住宅での羽アリ調査で珍しいことがありました。築60年越えの典型的な日本家屋で、洋室にリノベーションした部屋で羽アリが出ている現場です。調査にお立合いの奥様に詳しい話を聞くと、4年前から洋室の窓付近に羽アリが出続けていて、5年前にシロアリ駆除を施工した業者が、何度も壁からも、床下からも薬剤を入れているそうです。それなのにずっと出ている羽アリ...前業者の保証が切れて、弊社へ調査の依頼がありました。問題の場所を外周、室内、床下と調査をしました。室内・屋外にシロアリの被害がまったくありません。床下の調査でも、シロアリの被害が無いどころか、通り道の蟻道もありません。これはちょっと不可解でしたが、羽アリ発生の原因がわかりました。この洋室だけリノベーションしたときに、床下にコンクリートを敷設していることがポイントでした。目視できないので推測ではありますが、この洋室床下のコンクリートの下に、リノベーション時の廃材が埋まっていると考えました。羽アリを飛び立たせるほどに成長した巣を維持しているのに、建材に食害がないのは、その廃材を食べているからであると結論付けしました。食べ物がなければ、巣は維持できませんからね。羽アリへの対応方法をお話しし、シロアリの薬剤散布のお見積りをご提案しました。
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