皆さんこんにちは。 工事部の鈴木です。
今年は異常なくらい暑い日が続いていますが、皆さんくれぐれも熱中症には気をつけましょう。
さて、今回は先日施工した現場にて、久々にいい写真が撮影できましたのでご紹介します。
ヤマトシロアリはご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、自身で水分を運ぶ能力はありません。
ですが、水分がなくては生きてゆけない生き物なのです。
住宅を加害するヤマトシロアリは当然ですが、高多湿な床下、それも洗面所や浴室、トイレやキッチンなど
湿気が多い場所を好んで生息します。
通常だと床下の地面に近い場所を加害しているシロアリが、時々2階や3階のお部屋までも、被害箇所を
拡大させているときがあります。
それが、今回のご紹介案件なんですが、外壁からの水染みや、雨漏りにより、それがシロアリ達に
とって急水源となれば、高い場所までも被害は広がってしまいます。
私たちは標準的なシロアリ防除工事 + 外壁から内壁へ薬剤を注入したり、見え隠れ部分でも的確に
駆除する、いわば熟練の技術を時々求められることがあります。
今回は壁をはがすこともなく、確実に駆除を行った様子をご紹介しますので、どうぞご覧ください。
和室の外壁ですが、高い場所からのハネアリの発生です。
外壁に小さな穴を開けて、薬剤を注入しています。
低い場所からも、きめ細かく注入することによって、基礎沿いに薬剤が
にじみ出てきています。
上の写真の床下の状況です。内基礎のコーナーに縦に一本線の太い蟻道
がはっきり見ています。これがシロアリの道で、壁の中から高い場所まで
被害を広げているんです。
外壁から薬剤の注入後です。内壁は当然ですが、ピンポイントで蟻道も薬剤処理ができました。
蟻道の中にいたシロアリたちの屍骸です。
蟻道を破壊してみると、大量の殺虫されたシロアリの屍骸があふれてきました。
木部処理の後は、床下全体の土壌処理も行います。
上の写真でもわかるとおり、ヤマトシロアリの一つのコロニー(簡単に言えば巣です)には通常ですと
1万匹から四万匹のシロアリがいるといわれています。
ヤマトシロアリの場合、特別な巣は作らず、加害部分(被害部分)が巣をかねますので、床下など
特別な場所はいくつものコロニーがある可能性があります。
それだけにきめ細かに駆除作業を行わないといけませんし、熟練の技術が必要です。
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