ねずみが建物へ侵入するイコールその経路は必ずあります。
今回のご紹介は、意外な場所が侵入経路になっていました。
リフォームを行なったときに、以前の換気扇の位置をずらしたため、元のフードを撤去せず
そのままの状態に内張りを貼り付けただけの状態の場所で、その僅かな隙間を利用して
ねずみが内壁部へ簡単に出入りしていました。
実はこの物件の調査はとても苦労しました。
室内や天井裏には糞や、足跡など証跡が充分確認でき、さらに柱や配線にはラットサインもたくさん
あったのですが、肝心な外部からの侵入経路がはっきりせず、調査担当も首をひねっていたのですが
探す事一時間、やっと見つけました!
ねずみの足場も無いような場所だったので、まさかとは思いましたが見事的中です!
ねずみは本当に頭が良いです、こんな場所から・・・・・と調査担当も感心しています。
天井裏の調査です。
室内への発生原因は、キチンレンジ下の配管の床貫通口より、飛び出してきていました。
あんがい、室内へのねずみの発生はこのケースが多いです。
さて、室内への発生原因は特定できましたが、外部からの建物への侵入経路は・・・・・・
建物の外周をくまなく点検しましたが、侵入経路らしきものが見当たりません!
まさか換気扇のフード???
念のため点検してみると・・・・・
調査スタッフの勘は当っていました!
なんと通常ではありえない隙間が壁と換気扇の枠にあるではありませんか!
こんな僅かな隙間でもねずみにとっては安全な通路となります。
四方に隙間ができていました。
リフォーム屋さんがちょっと気をつけていれば、ねずみに入りこまれなくても済みました。
建物内部でねずみの症状が無くなったことを充分確認し、後日こんな感じに遮断を行いました。
【ご注意】
ねずみの侵入経路が発見できても、安易に遮断する事は避けてください。
一旦建物に入り込んだねずみ達は、確実に自分達が安全であると判断した通路を形成しています。
その通路を封鎖される事により、次のような症状を起こします。
症状その① 閉塞状態になった、或は思い込みパニックとなり脱出口を捜しあちこちを齧る。
症状その② 閉塞状態のため、ストレスから配線などを齧り火災が懸念される。
症状その③ 閉塞空間で餌の摂取ができないため、4~5日でやがて餓死する。
以上のような症状がおこり、死鼠からの異臭、ダニ・ウジの発生など二次被害が考えられます。
ねずみの侵入経路を遮断するときは、殺鼠剤で死滅させるか、捕獲のために充分な粘着シート
を敷設するなどの処置をしてから行なうようにしましょう。
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