アメリカカンザイシロアリの駆除方法は国内では残念ながらまだ確立されていません。
それは”イエシロアリ”や”ヤマトシロアリ”のように主たる被害が床下や水廻りに限定されないことや、
天井裏や小屋組みなどの比較的乾燥した住宅部材の他、家具等にも被害を及ぼすこともあり被害範囲が
広域化しているためです。
また木材の表面など目視できる場所に蟻道を形成することもほとんどないため、シロアリ防除業者の間では
”最も厄介”で、”とても防除処理が難しい”とされるシロアリの一種です。
さらには、被害の部位が天井裏などに多く、発見や調査がとても困難であることから、その被害状況や
コロニーの分布についてはほとんど把握されていないのが現状です。
アメリカカンザイシロアリの被害を発見にいたる経緯として最も多いのが、お部屋で砂粒状の虫糞に気づき
それがきっかけで専門業者へ調査依頼をされるのが一般的です。
しかし、普段より虫と無縁のお客様ですと、
”木屑のようなもの” ⇒ ”糞” ⇒ ”アメリカカンザイシロアリの被害”
とはなかなか行きつかないはずです。
このシロアリを確実に駆除するためには、とても大掛かりですが、家屋全体を外部からシートで密封して
ガス燻蒸(くんじょう)する方法が一番です。
この方法だと材木の中のすべてのシロアリはいっきに死滅します。
しかし、あくまで殺虫だけなので、処理後には薬剤の効果が残らないため、近隣に生息していると
有翅虫の飛来により再び侵入される可能性があります。
再侵入を防止するためには家屋内外の広い範囲に薬剤を吹付けて予防することが勧められますが
居住空間に近いところで薬剤を使用をするわけですから、人体への様々な問題も出てきます。
また、そうした処理も完全でなく、わずかな未処理部分から再侵入されることもあります。
つまり、アメリカカンザイシロアリの駆除方法は、たとえ我が家で被害が確認されたとしても
一律に考えるのではなく、駆除方法をまず専門家に相談してください。
当社でも過去から現在まで実際にアメリカカンザイシロアリの駆除を手がけた経験を踏まえて、個別に
お客様のご相談にのっています。どうぞご遠慮なくお電話下さい。
今回は当社で行なったアメリカカンザイの駆除の様子をご紹介します。
糞の排出口より薬剤を注入しています?
糞の排出口より薬剤を注入しています?
糞が落ちてきた天井周辺の薬剤処理です
屋根裏や内壁部の薬剤処理です
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