「シロアリ」という虫がいることは知っていても、シロアリの生態についてはあまりよく知られることはないでしょう。
シロアリがいるか調査したい・シロアリを駆除したい、となった際に必要なのが、「シロアリってどんな虫?」という情報です。
- 1.シロアリって人や家屋に害をもたらすから害虫?
- 2.蟻道という言葉が良く出て来ますが…
- 3.シロアリの生活はとっても引きこもり
1.シロアリって人や家屋に害をもたらすから害虫?
家屋に被害をもたらすのだから、人間の世界にとっては基本的には「害虫」ですよね。
ただそれは、人間にとっては害虫という事でしょう。
「生きとし生けるもの全てが役立っているから生存しているわけで…」などと壮大なことを言ってみましたが、シロアリも自然界では落ち葉や朽木を食べて排泄して自然に戻しているわけです。
シロアリも自然界にとっては益虫です。
例えば、みんな大好き、ウィキペディアで調べてみると、
「木造家屋などに棲みつき木材(場合によってはコンクリートやプラスチック、動物の死骸なども食い荒らすこともある)を食い荒らす害虫として忌み嫌われるが、」
→人間には忌み嫌われるよね。しょうがない。
「自然界においてはセルロースの分解に携わる重要な働きを持つ。」
→良かった。シロアリも重要です!
「しかし対象に好き嫌いがあり効率が悪く、全セルロース分解に占める割合は1%にも満たない」
→あれ?
シロアリってもしかして中途半端?
でも、シロアリも大切な地球上の生物ということは確かです。(-_-;)
例えばお庭のシロアリ、これって退治する必要があると思いますか?
実は退治する必要ないのですよ。ちゃんと家を守ってあげれば大丈夫。
湿気を防ぎ、ご自宅の木部をしっかりと保護するなど、シロアリから家を守る方法もちゃんとあります。
お庭のシロアリ、むやみに殺す必要はありません。
シロアリと人類の共存共栄が出来たら良いですね。
2.蟻道という言葉が良く出て来ますが…
アリの道、と書いて「蟻道」シロアリを語る時にこの蟻道は欠かせません。
なぜなら、これこそシロアリの性格を表しているからです。
シロアリは外に出ません。目は退化し、臭いで餌を探し、常に土の中。
それでも必要があればちょっとは外に出るのかと考えたとしたら、それは甘いです。
もし、土の中を掘り進んでいけない事情があったとしましょう。(餌の臭いのする場所へ、コンクリの上のいかなければいけない時など)シロアリは外に出たくがないために、一生懸命、土でできた、日が当たらないよう自分たちが通るためのカバーを作ります。
自らの唾液と土を混ぜて作った彼らが外に出ないようにするための道、それが蟻道なのです。
シロアリは何故、そこまでして外に出たくないのでしょうか。なぜそこまで光が嫌いなのか。
シロアリは普段土の中で、群れ全体で固まって暮らしており、いわゆるアリの巣のようなものは持ちません。
光を嫌い、土の中を群れ全体で移動し、表に出ざるを得ない時は、蟻道までも作って闇の中を進みます。時には塗装の薄皮一枚を残して、家の中の木部を食べることもあります。
シロアリの被害が表に現れにくいのは、このシロアリの引きこもりの性格ゆえ。
そしてその蟻道、とても堅いのです。
時にはドライバーでこそぎ落とさなければ取れない時もあります。
そこまでしないとシロアリは安心して生きていけないのでしょう。
性格的にも、とても弱い生き物なのかもしれません。
シロアリの生活はとっても引きこもり
「シロアリは引きこもり。~蟻道とは」のページで触れましたが、シロアリは引きこもりです。そんなシロアリの生活を見てみると…
ある日、シロアリの群れ全体が陽の光を避けて土の中を根っこなどの木部のセルロースを食べながら進んでいます。
そのうち一匹がどこからか強烈な木の腐った臭いに気付きます。このシロアリは職蟻(しょくぎ)と言われる、いわゆる働きアリです。
ちなみにシロアリの働きアリは雌。繁殖の時だけ群飛する雄のシロアリが生まれ、シロアリのハネアリとして飛びます。他のシロアリも木部の腐朽の臭い気付き始めました。木部が腐る臭いにはシロアリを誘引する物質があります。
シロアリの群れ全体は臭いを辿って移動を始めます。「シロアリの女王も一緒に」「シロアリの子供も一緒に」引きこもりのシロアリは、みんなで土の中を移動するのです。
土の中を進んでいくと、強い木部の腐朽の香りは人間の家の玄関の上からしてきます。
そこには、うーん、セメントの壁が立ちはだかっています。シロアリは外に出たくありません。
さあ、頑張ってみんなで蟻道をつくりましょう。
シロアリは腐朽した木部にたどり着き、そして、それがヤマトシロアリならば、腐った木部を食べて、全部食べると地中に戻ります。
イエシロアリならば、さらに腐るよう水を持って、まるで畑を耕すように餌場を作ります。カンザイシロアリならば、乾いた木部も食い荒らします。
なんにしろ皆が寄り添って、食べ荒らした状態がこんな感じです。
そう、シロアリは今日も湿って腐った木部を探して、群れて隠れて移動しています。
明日はあなたの家におじゃまするかもしれない「シロアリ」。
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気になる症状があれば、ぜひ一度調査してみませんか?
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