皆さんこんにちは。施工担当の鈴木です。
先日千葉県で施工したお宅の定期点検に伺った時に床下に、極端な結露が発生しておりとても驚きました。
束石や大引きに水滴状の結露ができており、将来的に木部やコンクリートの腐朽、劣化の恐れが
とても高いので、床下の専用換気扇を取り付けし対策を行いました。
こちらのお客様は、昨年度シロアリが発生し、駆除依頼を頂き当社で施工しました。
当初も通常の床下よりも、土壌湿度は高いようで、木材の表面には褐色腐朽菌が発生しており
シロアリ消毒と防腐・防カビ工事を同時に行いました。
昨年の施工日は8月の猛暑日で、そのときは、結露の症状は確認できませんでした。
それより、床下の残材(建築時のゴミ)が多く、清掃後、消毒を行いこの写真は施工後綺麗になった
床下の状況です。
施工後の1年目点検を行ったところ、矢印の場所(実際はまだ他にもあったが)に結露が発生しており、
点検日が7月で、湿度も非常に高い季節も原因かと思い、念のため一月後に再点検することにし、
その日は一旦引き上げました。
ちょうど一月後に改めて点検してみたところ、前回と同じ状態の結露が発生していました。
明らかに水滴状の結露で、たまたま発生したのでは無く、継続的に発生していることが推測できます。
土間には以前にも増して、カビの発生が目立ちました。
明らかに環境改善が必要です。
【床下環境改善のご提案】
こちらの住宅の床下の症状は、土壌湿度が非常に高く、土壌から蒸発する水蒸気が結露の原因と
判断しました。 基礎の構造も、縦に3列入っており、生活空間の形状で床下が基礎で区切られており
空気の流通がほとんど無いため、湿った空気が床下のみで循環している悪い状態が結露の発生の原因でした。
改善策として、北側の基礎通風孔を利用して、床下専用換気扇を取付し、強制換気にて空気の流通を作る
ことにしました。
通風孔の床下側から、換気扇本体を基礎に固定しします。
今回は、北西に4箇所の機械を取り付けました。
順調に作動させれば、床下の湿った空気を北西側に排気しますので、自動的に南側から乾燥した
空気が流れ込みます。
換気扇の作動は、自動タイマーなので、毎日一定の時間を強制換気させれば、床下の結露もかなりの
確率で改善されます。