東京都と同じように、商業地域と住宅の多い地域があり、特に商業地域が多い中のご住宅では、建蔽率の問題から建て直しが難しいため、家屋の修繕中にシロアリの被害を発見するお客様が多くいらっしゃいます。デザインを重視した住宅も多く、規格品の建材ではないために、雨漏りからのシロアリ発生が多く報告されています。築年数の若い住宅では、基礎パッキン工法が主流で、海風があるため通気が良い住宅が多いです。しかし、その海風が原因の金属疲労による水漏れも多い県です。標高差が他県よりも高く、同じ町内、同じ様な築年数の住宅で床下の土壌状態が全く違う地域もあります。住宅の床下土壌も、山の土・砂等多岐にわたり、お住まいの方による住宅の差が多い特徴があるようです。新興住宅が増えている一方で、基礎を残して建て替えをする際の防蟻処理の依頼が多い県でもあります。被害報告のあるシロアリの種類は、ヤマトシロアリの他にイエシロアリが沿岸地域にあり、その他に、外来種のアメリカカンザイシロアリの被害が、都市部や新興住宅地で拡がる傾向にあります。イエシロアリは、三浦半島の横須賀市や三浦市等、相模湾沿岸の平塚市や小田原市から被害実例があります。カンザイシロアリは、港のある市区町村で確認されており、鶴見区・磯子区・横須賀市周辺に集中しているようです。その他、ハチやヤスデ等の屋外昆虫の駆除依頼から、屋内昆虫の駆除まで幅広い害虫駆除の依頼があり、複数の害虫駆除（シロアリとムカデ、クロアリとダニ等）を同時に施工することの多い県でもあります。